髪のおはなし

髪について

髪は三層のタンパク質で出来ています。これらをケラチンといいます。

毛小皮(キューティクル)は外的な刺激・紫外線・薬品などから髪を守ります。

毛皮質は髪の弾力になる部分で、メラニン色素を含んでいます。

毛髄質は保湿作用があります。

– 予備知識 –

人間の髪は約10万本

髪の太さは約0.05mm〜0.12mm

髪の成長は一日 約0.35mm

髪の作られかた

1.毛細血管を通った栄養を毛乳頭が吸収します

2.吸収した栄養は毛母細胞に与えます

3.毛母細胞は栄養で髪を作ります

ヘアサイクル

脱毛の原因

男性型脱毛
毛根が男性ホルモンの影響を受け 発毛を停止します

加齢性脱毛
女性は40歳前後から女性ホルモンの分泌が低下し 発毛が疎外されます
すると毛根の栄養が不足し髪が細くなります

脂漏性脱毛
皮脂の分泌過剰で頭皮が炎症し 毛髪の発育が疎外されます
男性型脱毛と合併して起こります

粃糠性脱毛
乾燥性のフケが毛穴をふさぎ 頭皮が炎症し 毛根の活動が弱まります

ダイエット性脱毛
栄養のバランスが悪くなり ホルモンのバランスが崩れます
すると栄養不足になり脱毛の原因となります

ストレス性脱毛
ストレスがたまると自律神経のバランスがくずれます
すると交感神経ばかりが働き 血管が収縮し血行が悪くなり 毛根の活動が弱まります

円形脱毛
原因は不明です
ストレス・自律神経・アトピー・自己免疫説があります

健康な頭皮

— 健康頭皮の必須条件

湿度を保つ 頭皮は乾燥するとバリア機能が低下します

PH調整   毛髪は弱酸性  アルカリ性に傾くと傷つきやすくなります

抗炎症   炎症がおきると正常な発毛が行われません

抗活性酸素 過度の分泌皮脂は過酸化脂質になり毛穴に悪影響を及ぼします

血行促進  頭皮の毛細血管の血流が悪くなると 毛入頭に栄養が届きません

— スキンケアは洗顔 ヘアケアは洗髪が基本

頭皮の汚れは古い角質・過度な皮質分泌・皮脂が酸化した過酸化脂質
これらの汚れが頭皮に蓄積されると

1. 体内で有害な働きをする過酸化脂質が 毛母細胞の働きを妨げます
2. 毛穴がつまって 発毛の邪魔をします

ヘアケアの基本はまず洗髪
シャンプー前にクレンジング薬剤で 頭皮の老廃物や余分な皮脂を溶解します

頭皮がきれいになると 髪にハリやコシを与える美容液が浸透しやすくなります

頭皮を清潔に保ち 血行をよくして細胞を活性化することが毛髪造りの基本です

健康な髪に戻すために

— ダメージヘアを健康な髪に戻すために

髪がダメージを受けると キューティクルに剥離や亀裂が生じます
その隙間からキューティクル中にあるCMC(細胞膜複合体)が流れ出ます
コルテックスを満たしているマトリックス(間充物質)が流れ出ると髪はスカスカで弾力のないパサパサ髪になります

こんなダメージ毛にツヤを与えるのは 髪全体を薄い膜で被うトリートメントです しかし穴はふさげてもスカスカ状態は解消されません

抜本的に解決するには 穴をふさぎ スカスカのコルテックスを補強する
CMC(細胞膜複合体)マトリックス(間充物質)の補充が必要です

— 頭皮と毛髪の関係

毛髪の下は頭皮
頭皮は表皮の細胞が分裂して上に押し上げられ固く角質化したものです
一番外側に来た頃にはすでに細胞は死んでいます  最後は垢になってはがれます
フケは 頭皮のすぐ下にある皮脂腺の分泌物が乾燥して頭皮についたものです

頭皮を作っているケラチンとは 傷や有害物に対して抵抗力があります
外敵の侵入を防いで 頭皮の細胞分裂や毛髪の成長を守ります

頭皮の血行が悪くなると 正常な成長パターンが崩れます

健康で美しい髪を得るためには 頭皮の健康を守ることです
血行を良くして細胞を活性化させ 低下した保護機能を高めることです
様々な外的ストレスを防御することです